エクリュの森 レジデンスプログラム 「横井山 泰による公開制作 『KANAME 要』」

  • 2019年8月7日(水)-21日(水)
  • GALLERY エクリュの森

「令和元年の夏は、三島の GALLERYエクリュの森がアトリエです。
2週間の滞在で、三島を舞台にした絵巻を描くのです。
 
三島は歴史の要。
伊豆韮山に流されていた源頼朝は、毎朝、三嶋大社に参り、ついに挙兵しました。
韮山の隣町で育った僕は、受験のための上京を英雄に擬えて悦に入ったりしたものです。
しかし、結果は知れていて、
惨憺たる思いで三島駅に戻り、こっそりと私鉄に乗り換えました。
 
三島は今も昔も交通の要。
西へ東へ南へ北へと進んで行きます。
ああ、あの時なんで?あの人に出会わなければ、人生はどうなっていたんだろ?
別れ道をうまく選べたんだろうか?
安堵と後悔はいつでもついて回ります。
 
そんな事を考えながら、三島での出会いを10mの細長いキャンバスに描きます。
 
制作中のおしゃべりから作品が出来上がる事が、しばしばあります。
いろんな三島を描きたいので、途中経過を観に来て下さい。

横井山 泰」

 

今年の夏、三島のGALLERY エクリュの森では、初の試みとして横井山 泰による公開制作「KANAME  要」を行います。
横井山は、伊豆の国市出身の画家。今秋には岡本太郎賞の過去受賞者の選抜展に選ばれ、川崎市岡本太郎美術館での出品も控えています。また、翻訳家ピーターマクミラン氏監修の英語による小倉百人一首の絵100枚を担当するなど興味深い活動を行い、国内外で活躍しているアーティストです。当ギャラリーでは3回の個展やアートフェアへの出展などで協働しています。
今回は、横井山との対話の中から、制作現場に訪れる人=オーディエンスの間接的な参加による公開制作のアイデアが生まれました。絵巻スタイルの作品を、オーディエンスとの関係性で生み出していく試みです。
今回の参加型制作は、従来行われて来た参加者自らが直接的に描いたり作ることによって関係を瞬時に完結するものとは一線を画し、参加者が物語やエピソードを作家に語り、作家が自らのフィルターに通して新たなものを描いていく、という間接的な方法で行われます。横井山は三嶋大祭りも挟む期間を会期に選び、市内外の多くの人と対話しながら制作をする意欲を持っています。この機会に制作の現場を体験し、作家との対話を楽しむ人がいることを願っています。
皆様のご来場心よりお待ちしております。

〇念のためお出かけ前にはウェブサイトをご確認ください。

※日月定休日ですが、8月12日(月)は作家在廊につき特別オープンデイとなります。

 

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【企画・会場】= GALLERY エクリュの森
〒411-0035 静岡県三島市大宮町2-16-21 伸和ビル1階
TEL&FAX 055-976-2320 E-mail: info@ecru-no-mori.jp www.ecru-no-mori.jp